読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

NZ MoyaSystem

ニュージーランド在住のプログラマがあれこれ書くブログ

ウェリントン観光で必見。ニュージーランド国立博物館の「ガリポリ」がすごい!

観光 旅行 ウェリントン

ただいまウェリントンに滞在中のはっしーです。

ウェリントンの観光名所として外せないのが、ニュージーランド国立博物館・通称テパパ。

Te Papa

6階建てという大ボリュームに加え、屋外にも展示スペースがあり、しかも入場無料という博物館好き垂涎の高スペックを誇ります。

今回は、2015年のリニューアルにともなって設けられた目玉展示「ガリポリ(Gallipoli: The scale of our war)」を鑑賞してきました。
f:id:imo_jo_chu:20161031162031p:plain
Gallipoli: The scale of our war | Museum of New Zealand – Te Papa Tongarewa


これが日本でもなかなかない、圧倒的な見ごたえの展示だったのですよ。もう大興奮。このためにウェリントンに来てもいいくらい。今回はこの「ガリポリ」を全力プッシュします!

「ガリポリ」って何?

「ガリポリ」のモチーフになっているのは、第一次世界大戦中に行われた「ガリポリの戦い」です。

オスマン・トルコ帝国の首都、コンスタンティノープル(現在のイスタンブール)を制圧するために、当時イギリスの海軍大臣であったウィンストン・チャーチルの発案で実行された作戦です。

下の地図の左側がガリポリ半島。ここを北に遡上するとコンスタンティノープルに至ります。熾烈な塹壕戦で知られる西部戦線で苦戦を強いられていた、イギリスやフランスを始めとする連合軍は、「西がダメなら東から叩いてしまえ!」とばかりに、トルコ側からの攻撃を計画したというわけですね。

Dardanelles map2.png*1

この作戦は、多大な死傷者を出したあげく、失敗に終わります。連合軍全体で44,000人が犠牲になり、ニュージーランド軍では2,700人もの戦死者が出ました。トルコ軍の強固な抵抗にあった連合軍は撤退を余儀なくされ、チャーチルは作戦失敗の責任を取って一線を退きました。

ガリポリの戦いは、ニュージーランドが経験した、初めての大規模な対外戦争でした。第一次世界大戦当時、建国からわずか70年と若い国だったニュージーランドは、これが国民国家としての一体感をますきっかけになったとされ、現在でも重要な歴史的イベントとして位置づけられています。

ニュージーランド・オーストラリア連合軍(ANZAC) がガリポリ半島に上陸した日である4月25日は、アンザックデーとして国民の祝日になっているほどです。

そんな大事件を全面的に取り上げた展示、しかもニュージーランド国立博物館。そりゃ気合の入りようが違うってもんですよ。

巨大 & 超リアルな人形が圧巻の一言!!

「ガリポリ」の目玉は、通常の2.4倍のスケールで作られた、超リアルな兵士の人形たち。

会場に入ってすぐ飛び込んでくるのがこれです。

f:id:imo_jo_chu:20161029123506j:plain

なんも知らなかったんで思わず「ヒッ!!」って声をあげちゃいましたよ……。手前の人間と比べるとその大きさがわかると思います。


f:id:imo_jo_chu:20161029123643j:plain

サイドからもう一枚。腕の毛までしっかり表現されているのわかりますか? 寄ってみると、毛穴のひとつひとつ、汗のひと粒ひと粒まで作り込まれていて、鳥肌モノです。どうしてこの人じっとして動かないんだ……? って疑問が浮かぶくらいのリアルさ。

それもそのはず、これらの人形は、「ロード・オブ・ザ・リング」などの特殊効果で知られる映像制作スタジオ「Weta Workshop」が作成してるんです。なるほど納得の完成度ですね。

「ガリポリ」は、こうした名もなき兵士たちの物語を軸に、豊富な一次資料や、最新の 3D マッピング技術などを駆使しながら、ニュージーランド人に大きな衝撃を与えた戦いを深く掘り下げる展示となっています。これが完全無料とは驚き。


f:id:imo_jo_chu:20161029130901j:plain

こちらはハエにたかられた食料を手に疲労困憊の表情をみせる兵士。最前線での劣悪な環境が生々しく伝わってきます……。

これらを見ていると、戦場のど真ん中にビデオカメラを手に入りこんで、あたりをズームアップで撮影してるような気持ちになってくるんですよ。客観的な視点をもちつつも、いつしか彼らと同じ世界に足を踏み入れている。そんな不思議な感覚に陥ります。

世界広しといえども、こんな体験ができる博物館はほかにないんじゃないでしょうか。写真じゃ絶対味わえないこの迫力、ウェリントンに来たら……といわず、ニュージーランドに来たらぜひとも訪れてほしいスポットです。超おすすめ。お越しの際はニュージーランド航空が快適ですよ!

アクセス

宿泊施設の多い、ウェリントン中心部の Dixon Street や Cuba Street から歩いて5分〜10分の好立地。海に向かって歩いていけば迷わずたどり着けます。

開館時間は朝10時から夜6時まで。クリスマス以外は毎日開館!