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NZ MoyaSystem

ニュージーランド在住のプログラマがあれこれ書くブログ

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日本のIT業界に対するニュージーランド人エンジニアの反応

何度もブログで書いている通り、筆者がニュージーランドでの就職を目指している理由の一つは、以前勤めていたIT企業の文化にほとほと愛想が尽きたからです。


筆者は5年半、某メーカー系SIerでSEをしていました。詳しくはこちらのエントリを読んでいただきたいんですが、まぁ大変な環境の中がんばってがんばって、ポッキリ折れちゃったんですね。


その時代の話をニュージーランドのIT業界の人にもお話することが時々ありまして、その反応がなかなか興味深いんです。今日はそんなエピソードを2つほど紹介したいと思います。


社内にシニアプログラマがいない?

筆者が以前務めていたSIerでは、一般の例にもれず、プログラミングは協力会社さんに発注するのが一般的でした。社員がプログラミングをするのは入社後1〜2年だけで、その後は業務分析やマネジメント業務に従事することになります。ということで社内にはプログラマとしてのキャリアパスが無いに等しかったんですね。


という話を、某企業の採用担当の方にお話した時の反応がこちら。


「あなたの会社にはシニアプログラマがいなかったってこと? なんで?? IT企業なのに??」


はい、ほんとスミマセン。なんででしょうね。プログラマの単価安すぎて儲かんないからですか。


SIerのプログラミングも、自社サービスを提供している会社のプログラミングも同じプログラミングのはずなのに、なんでSI業界のプログラミングはただの新人の仕事って扱いなんでしょうね。プログラマ->チームリーダー->プロジェクトマネージャーっていうキャリアパスを一様にたどらないといけないのもよくわからない。


新卒就活生時代に某巨大SIerの説明会に行ったとき、「プログラミングに興味があるんです」と社員さんに話したところ、「プログラマになりたいの? うちはSEの会社なんだけど?」と冷たい目であしらわれたことを思い出しますなぁ。あのひと元気かな。

長時間労働当たり前?

某ソフトウェア開発会社でプログラマーとして働いている友人に、「日本では毎日10時間〜11時間は仕事しないといけなかった」と話した時のこと。筆者が働いていたプロジェクトは年がら年中火を吹きまくっていて、毎日終電帰りの月も珍しくなかったんですよね。いわゆるデスマーチ。いやいや、きつかった。


という話を聞いて、彼は目を丸くしてこう言いました。


「……それは本当に仕事なのか?」


一刀両断。なぜ定時内でさばききれないほどの作業があるのか、なぜみんな文句も言わずに働いているのか、彼には全く理解できなかったようです。


日本で「仕事」というと、何ものにも優先してやらないといけないものというイメージがあると思います。だから残業だって文句も言わずにやるし、休日でも業務用携帯に電話かかってくるし、台風が来ようが大雪が降ろうが這ってでも出社しないといけない、みたいな事態になってしまう。


「仕事」がもつニュアンスは、日本とニュージーランドで大きく異なっているようです。彼らの中では、仕事は9時5時で終わらせるのが当たり前なんでしょう。残業はあくまで突発的なアクシデントでしかなく、毎日毎日数時間の時間外労働が発生するなんてわけがわからん、と。


筆者がやってたのって仕事じゃなかったらなんでしょうね。


強制労働ですかね。

まとめ

IT企業でバリバリ働いている人たちの価値観がこうなんですから、もう日本に帰って再就職する気になりません。環境を変えてすべてが解決するとは思いませんが、少なくとも、筆者が日本で働いていたときに感じていた不満(慢性的な長時間労働、プログラマの不遇な環境)は解消されると思っています。


プログラミングの勉強会などで、ニュージーランド人のエンジニアとかなり話をしましたが、誰ひとりとして「IT業界は残業多くて……」って話をしないんですよ。筆者はSE時代、定時で退社したことなんてほとんどないので、これはほんとにカルチャーショックでした。


そして、プログラマは他の職種に比べて高給取りの仕事として認識されています。もちろん残業代が多いからじゃないですよ、基本給が高いんです。日本ではIT土方と揶揄されることもあるプログラマですが、場所が変わればこんなに扱いが変わってしまうんですよね。うーん、この格差は一体何なのよ。


日本のIT業界もはやくこういう文化を見習って変わってほしいんですが、まだしばらくは無理そうなんで、まずはニュージーランドで仕事探します。そのうち日本の労働環境が改善されたら戻ってくるかもしれませんけども。いつになるかなぁ。