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NZ MoyaSystem

ニュージーランド在住のプログラマがあれこれ書くブログ

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【書評】人生はもっともっと楽しくできる。ホリエモン『君がオヤジになる前に』

ホリエモンこと堀江貴文さんは、実業家として活躍しつつこれまでに大量の著作を発表されてます。「寿司屋に何年もの修行はムダ」発言でもわかるように、堀江さんは時間対効率を非常に重要視する方です。そのため、彼の著作はとにかく読みやすく作られてます。1時間くらいで読了できるけど中身は濃い。言い換えればコスパが高いのです。

本書『君がオヤジになる前に』も、その系列に則ったコスパ抜群の一冊。2010年発売とやや古いながら、内容はいまだに色あせていません。

特に、安定した仕事と収入はあるものの、現状に満足できていない、20代のサラリーマンにオススメです。

オヤジ = 思考停止状態

タイトルにある「オヤジ」とは、文字通り年齢を重ねた男性という意味ではありません。まえがきから引用すると、「あらゆることー家族との向き合い方や仕事への接し方、服装や体型に至るまでーを、より良き方向へ改善しようとすることを放棄してしまった者たちへの表現」として使われています。

彼らは現状に不安をいだきながらも、具体的な行動に移ることは決してない。ホリエモンはそれを「思考停止状態」と呼びます。オヤジとは、まさにこの思考停止状態に陥ってしまった人たちのことなのです。

たとえば、給料安いわー、残業減らないわー、人生しんどいわーと飲み会で愚痴をこぼすことはあっても、家族や子供がいるから仕事辞められないわーと言い訳ばかりし、副業や転職やスキルアップの努力もせず、毎年宝くじを買っては2億円当たらないかなーと夢想している人、周りにいませんか? そういう人です。

自分で考える、行動を選び取る

ホリエモンは本書の中で、「それはほんとうに自分がやりたいからやっていることなのか? やるだけの価値があることなのか? なんとなくやってるだけじゃないのか?」と何度も何度も問いかけてきます。

  • 結婚して、子供をもうけて、マイホームを建てたい。
  • 何年経っても、昔の友達との付き合いは大切にしたい。
  • 読書は大切。小説を山ほど読んで、本棚が充実していくのが幸せ。
  • つらい仕事でも、我慢していればいつか苦労が報われると思う。

こういった、多数の人が共有していると思われる価値観に、ホリエモンは鋭く切り込んでくる。大切な価値観にもグッサリとメスを入れてくるので、読んでいてムッとする部分もありますが、それもこれも全部、思考停止状態に陥らないための処方箋なわけです。

同じ会社で働き続けることも、結婚することも、学生時代の友人と10年20年とつきあいつづけることも、自分がほんとうに大事だと思っているならやればいい。でもそれで自分の人生が豊かになるの?

それは常に考えなきゃいけないってことですね。

そういえば、日本語には「しがらみ」という言葉があります。それは往々にして、親や配偶者や子供や友人といった、近い人間関係を指すことが多い。我々は、家族は大切にしましょうねと口では言いながら、実は心の奥底では、ときにそれが自分たちを不自由にしていることに気づいているのかもしれません。

「突き抜ける」と何も怖くない

ホリエモンは本書の最後で、「突き抜ける快感を知れば、怖いものなんて何もない」という言葉を読者に送っています。北九州の田舎から東京に出てきて、常に思考と行動を続けて実績を積み重ね、今の地位を確立した堀江さんならではの重みのある言葉です。

自分もこれはその通りだと思います。

ニュージーランドで毎日定時で帰るプログラマ生活を実践し、書籍化のオファーが来るくらいのブログを運営している今の自分は、かつてスキル無しIT土方として過労死寸前の状況にあった頃から比べると、だいぶ突き抜けたなぁってのが本音です。

実際、もう何も怖くないですね。笑

以前のような、奴隷みたいな過重労働に身をおくことはもう二度とあり得ないし(そんな職場からはさっさと逃げます)、今の英語力とプログラミングスキルがあれば、ニュージーランドにこだわらずとも、だいたい世界中どこでも仕事が探せるくらいの自信はつきました。

自分の理想のライフスタイルを手に入れるために努力して、実現できたという成功体験は、今までの人生で一番大きな価値を与えてくれたように感じます。

家族がいるから、家のローンがあるから、仕事辞めたって次のアテがないから、今の生活を続けるしかない。そんなのは全部何の根拠もない言い訳にすぎません。

「オヤジ」になってしまわないために、堀江さんからの熱いメッセージを受け取ってほしい。そして、自分の人生を手に入れるための一歩を踏み出してほしい。そう強く願います。