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NZ MoyaSystem

ニュージーランド在住のプログラマがあれこれ書くブログ

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日本のプログラマの年収はもっと上がる!技術を磨き、高く売ろう

マイクロソフトの子会社、マイクロソフトディベロップメント株式会社が、新卒の開発職に年俸700万円を支払うことが話題になっている。

厚生労働省によれば、日本の新卒社会人の平均月給はおよそ20万円なので、*1、年収に換算すると、ボーナスをいれてもせいぜい300万円といったところだろう。それに比べると700万円は倍以上であり、目がくらむような金額だ。

僕は、これを非常に明るいニュースだととらえている。

日本のプログラマの年収は、今よりもっと高くなる余地がある証拠だからだ。

新卒年俸700万円は、実はそこまで高くない

Money

大学を出たばかりの新入社員に、700万円もの年俸を払うなど、一般の感覚からすれば考えられないだろう。

おまけにマイクロソフトディベロップメントでは、これを12等分した額が月収として支払われるという。新卒でいきなり月収58万円である。

税金や年金を支払っても手取りで50万円はあるだろう。使いみちに困って変な遊びを覚えたりしないか心配になる金額ではないか。

……と書いてはみたものの、世界のIT業界からしてみれば、年俸700万円はそれほど破格の待遇ではない。

たとえば、アメリカでのプログラマの年収中央値は、2016年時点で79,840ドル。記事執筆時点でのレートで換算すると、897万円程度となる。*2

僕の働いているニュージーランドはそれほど給与の高い地域ではないが、それでもITエンジニアの年収中央値は80,000NZドル、およそ600万円*3

入社後の昇給や、要求される技術レベルなどを考慮しても、IT開発職の年俸700万円は極めて妥当だと感じる。

日本のIT企業は年功を重視しすぎ。もっと技術に金を払うべき

Keys

昭和の時代が終わって30年が経とうとしているが、いまだに日本の企業は年功序列にこだわっているところが多い。革新的な文化の多いIT業界も決して例外ではない。

給与が、社員の会社に対する貢献度合いへの報酬だとするならば、ITエンジニアの貢献度合いとは何で測られるべきだろうか?

それは当然、開発能力であるべきだ。

学生でありながら、趣味でアプリやサービスを開発したり、オープンソースにコミットしたりする人材も珍しくない中、ただ会社に長くいるだけの人間と彼らを給与で差別する積極的な理由は見当たらない。

むしろ、新卒であるというだけで、全国平均に合わせた低い給与しか提示しないのであれば、優秀な人材はより高い報酬を提示する会社に流れるだけである。

エンジニアは自分を安売りしてはいけない。待遇のよい職場はちゃんとある

Engineers

日本のIT業界は、長時間労働かつ低賃金、社畜労働の象徴のように語られることが多いが、それは技術がお金で評価されない世界の話であり、あくまでIT業界の一面に過ぎない。

ほんの少し外に目をやれば、今回のマイクロソフトのように、技術がお金になる世界が存在する。

プログラミングが好きでスキルにも自信があるのに、300万円や400万円そこそこの給料と長時間労働に甘んじている人がいるならば、今すぐにでも転職して自分をもっと高く売るべきだ。

日本で働いていたときは、明らかに優秀なプログラマの人たちが、低い年収と劣悪な環境で酷使されて潰れていくのを何度も目にしてきた。だから、働く場所を変えるだけで、人生が180度好転するITエンジニアが、日本にはたくさんいると確信を持って言える。

正社員としての転職を考えるなら、マイナビエージェントのような、IT業界専門の転職サイトを使ってみよう。

より高収入を目指すなら、フリーランスになる道もある。案件紹介サイトのMIDWORKSでは、転職した人の年収が平均で238万円アップしたという数字も出ている。*4

いずれも登録は無料なので、一度、自分の技術がどの程度高く評価してもらえるのか見てみることをオススメする。いまの職場で働き続けるのがばかばかしくなるかもしれない。

ハードルは高くなるが、海外での転職を目指すのも魅力的だ。プログラマの待遇は、海外では日本で考えられないほど高い。興味のある人はお問い合わせフォームからご連絡ください。管理人は文系スキルなしシステムエンジニアから、ニュージーランドでプログラマとして転職を成功させたので、参考になるお話ができると思う。

いずれにせよ、せっかく高いスキルをもっている技術者が低い給与に甘んじて働き続けることは、ITエンジニア全体の評価を押し下げる行為だ。システム開発の技術は本来もっと高く売れるのだから、ダンピングは他の技術者の不利益にもつながる。

正当な報酬で働く優秀な人材がもっともっと増えていけば、日本のプログラマ全体の年収も底上げされていくだろう。

まとめ ー 技術を磨き、高く売ろう ー

冒頭のマイクロソフトの話題に戻ると、年俸700万円が高いというよりも、日本のエンジニアの多くの年収が不当に低すぎると言えるだろう。今回のような事例が少しずつ増えて、プログラマ全体の待遇が世界水準に近づいていってくれればうれしい。

本来、ITエンジニアとは、大学レベルの知識と技術を必要とする高度専門職なのだ。高い報酬はそのスキルへの対価である。医者や弁護士が薄給でこき使われるのは社会的な損失にほかならないだろう。エンジニアにも同じことが言える。

開発技術を磨くこと、そして技術を高く買ってくれる職場ではたらくことが、ITエンジニアが幸せになる近道だ。それは業界そのものを改善する行為でもある。南半球の片隅から、今後の動向に大きく期待している。